『社員をサーフィンに行かせよう パタゴニア創業者の経営論』を読んだ。すばらしい本! 感動した。
私は小学校から高校までボーイスカウトに所属していて、キャンプやらハイクやらが大好きな少年だった。遊びに行くのはいつも山の中だった。
大学では生物部に入って、山やら川やら海で遊び、バックパッキングに憧れて、フリークライミングに夢中になった。その頃に憧れていた人の一人がイヴォン・シュイナードだ。
ヨセミテの先進的なクライマー。クリーンクライミングの提唱者の一人。単なるクライマーではなく、高品質なクライミング用品を作り、さらにパタゴニアというブランドでやはり高品質なアウトドア衣料品を作っている人。
シュイナードのクライミング用品やパタゴニアの服は高くてなかなか買えなかったけど、本当に憧れた。
社会に出て、アウトドアからもクライミングからも離れてしまったけど、イヴォン・シュイナードが作ったパタゴニアが金儲けではなく地球環境保護を第一の目的として企業活動を続けていることは知っていた。リサイクルしたペットボトルを使ったフリースを世界で最初に作ったりとかね。
そのイヴォン・シュイナードが本を出したと聞いて、すぐさま買ってきた。中身についてはとくに紹介しない。タイトル通りシュイナードの経営哲学が書かれている。一般の経営論とか起業本とはまったく違うので、ぜひとも読んでほしい。
世の中の偉い人たちは、やれ日本のビル・ゲイツを育てなければいけないとか、Googleのような企業が出てこないとだめだとか言うけれど、ビル・ゲイツもGoogleもいらない。育てなければいけないのはイヴォン・シュイナードのような経営者であり、パタゴニアのような企業だろう。
過剰生産/過剰消費の社会に未来はないよ。拝金主義はもうたくさんだ。
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