「Google Compute Engine入門
」本日発売開始。Googleが昨年末からサービスを開始したGoogle Compute Engineの日本最初の解説書! 本当は世界初を狙っていたのだけど、Packt Publishingから昨年9月に"Instant Google Compute Engine
"という本が出版されているので、世界初にはならなかった。でも、Packtの本は60ページしかないものなので、まともな本としては世界最初と言ってもいいと思う。少なくともO'Reilllyの"Google Compute Engine
"には勝ったな(発売時期だけは)。
著者は吉積情報株式会社の吉積礼敏さん。吉積さんは、下記のGoogle Cloud Platformの資格(5種類)すべてを日本人として初めて取得したという人物。
- Google Compute Engine Qualified Developer
- Google Cloud Storage Qualified Developer
- Google App Engine Qualified Developer
- Google Cloud SQL Qualified Developer
- Google BigQuery Qualified Developer
さらに、つい先日、2014 Google Enterprise Japan Partner AwardのGoogle Cloud Platform部門を受賞された! Googleの中の人を除けば、今日本で一番GCEに詳しい人だ。
それでは、日本で一番GCEに詳しい人が書いた本の内容を簡単に紹介しよう。
第1章は、GCEを含むGoogle Cloud Platformの全体像、IaaSとは何か、さらにGCEの概要を説明している。
続く第2章は、GCEを用いてプロジェクトを開始する方法について、ツールのインストール方法から使い方まで具体的に解説している。
第3章は、管理用WebコンソールであるGoogle Developers Consoleおよびコマンドラインツール、さらにGoogle Compute Engine APIについての解説に加え、詳細なコマンドリファレンスが掲載されている。
第4章は、とても大事な課金の話。GCEを使った際にどれくらいお金がかかるのか、どう見積もればよいのかということが述べられている。
第5章には、たぶんクラウドを活用しているエンジニアが一番知りたいと思っているだろうAWSとの比較が掲載されている。アーキテクチャ、リージョン、課金額など、少ないページ数ながら濃い内容となっている。お茶目な著者がさりげなくベンチマークなどもやっているので、担当編集者としてはドキドキする章だ。業界の人たちが皆大人で、何事もありませんように! 手が滑って「AWSを超える?!」とか表紙に入っているけど、ちゃんとクエスチョンマークとビックリマークが入っているので、断定していないってところをわかってほしい。皆、わかるよね!
第6章は追加情報、第7章はGoogle Colud Platformのその他の機能について解説している。最後の第8章では、著者が参加したGoogle I/O 2014の話も含め、将来を展望している。
Googleが開始したIaaSであるGoogle Compute Engineの概要をつかむには最適な本だと思うので、ぜひ書店で手にとって見てほしい!
Kindle版もあります!
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